【ポケモン剣盾シングル】シーズン8環境分析20200708~解禁ポケモンを分析してみる~

本記事の目的

ポケモン剣盾において、鎧の孤島が解禁され、ランクマッチ環境が大きく変わった。
本記事では環境を追いかけることで「なぜ」そのような変化が起こってるのかを理解し、環境に対して先手を打つことを目的とするものである。

注意事項

本記事において、ポケモンバトルデータベース ソード・シールド様のスクリーンショットを使用します。

シーズン8の変化(2020/07/08)

新シーズン開始から約1周間が経過し、環境も多少落ち着いた頃合いなので、まずはシーズン7とシーズン8を比較してみます。

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7/1(シーズン7最終)
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7/1(シーズン8開始1週間)

ポケモンの台頭

当たり前ではありますが、シーズン8から解禁された多くのポケモンが上位勢にも食い込んでいきます。
ざっと、30位以内で見ると
ポリゴン2・ウーラオスジバコイルマリルリウルガモスハッサムハピナスキングドラエアームド
とおおよそ30%が解禁ポケモンとなっています。
少し、分類して見てみましょう。

耐久ポケモン~消えたラッキー~

ポリゴン2ハピナスエアームド
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いわゆる受けポケモンです。
ポリゴン2エアームドは懐かしの面々ですが、特筆すべきポケモンはやはりハピナスでしょう。
今まではここはラッキーでした。そしてラッキーはもちろん使えますし、進化の輝石も使えます。
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では、なぜ採用されてないのか?
大きく2つ考えられます。
どくどくの没収 と 環境上位に苦手なポケモンが多い
まずはどくどくの没収。
耐久ポケモンのどくどくはドヒドイデに代表されるように耐久ポケモンの貴重なダメージ源です。
しかし、ラッキーは他の耐久ポケモンと違って火力が極端に少なく、ダメージ源は毒と地球投げとステロに依存しています。
そこにどくどくが没収となると、ラッキーは受けるだけのポケモンになり、受け出しが容易となります。
また、環境上位のミミッキュやドラパルト、エースバーンなど毒を考慮しなかったらラッキーに悠々と後出しできるポケモンがいるので、似た耐久値で火力があるハピナスが採用されたと推測されます。
自慢の耐久性能が下がったわけではないので、今後環境の研究が進み、ラッキーのどくどく没収のデメリットが無視できるなら一気に増大することもありえますね。

アタッカー~ジバコイルの躍進とセルフ雨暴風~

では、他のポケモンはどうでしょうか?
前世代で環境上位ではなかったジバコイルキングドラが目を引きます。
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それぞれ、新技や環境のダイマックスが目を引きます。

ジバコイルは特性の磁力は旧世代から鋼狩りとして使われていました。
しかし、今作ではそこに対してボディプレスという新技を習得し、目の前のポケモンを狩るだけではなく起点にしてしまうという動きが可能となりました。
また、この方法は磁力は必須とせず、アナライズによる火力補強や頑丈による耐久性UPという選択肢もあります。
役割対象は主に、ミミッキュポリゴン2
そのため、技はボディプレスが2位、持ち物は食べ残しが1位にもかかわらず、特性はきれいに別れています。
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この戦法もだいぶバレてきて、ボディプレス所持が前提の動きもされることになるでしょう。
今後この新戦法がバレていても通じるのか、一部では残しつつも減っていくのかは注目です。

さて、目線を変えてキングドラはどうでしょうか?
5世代ではトノグドラとして一斉を風靡しましたが、6世代7世代では雨が5ターンとなり苦戦を強いられました。
今世代では暴風の習得ダイストリームによるセルフ雨という大きく2つの強化を得ています。
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暴風は言わずもがな、今まで通りの悪かった草タイプに通る技で、一番欲しかった技とまで言えるでしょう。
また、ダイストリームによって自身で技の強化・素早さ上昇をすることができます。
今までは雨役のペリッパーニョロトノを必要としないことは構築のスペースにも余裕ができ、新たな形を見いだせるかもしれません。
今は26位と特別高い順位ではありませんが、草タイプ、特にゴリランダーにダイマ無しで有効打を持つ水タイプというのは貴重な存在になりそうです。

ウーラオスミミッキュをメタした格闘タイプ?~

最後に、解禁勢ではなく完全新規のウーラオス(水・闘)にも着目してみましょう。
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すいりゅうれんだという確定急所の連続技という高い専用技を持つこのポケモン
Sがミミッキュ+1というのにも強いですね。 ただし、珠を持っても無振りミミッキュをギリギリ落とせないので単純に対面で勝てるというわけではなさそうです。

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珠A252ウーラオスの無振りミミッキュへのダメージ
皮を剥がせば無振りなら落ちるので、ミミッキュ側も苦しい立ち回りを強いられそうです。
さて、S関連でもう一つ欠かせないのはドリュウズを抜けること。
ドリュウズはスカーフなども多いですが、やはり最大勢力はきあいのタスキ
今までは襷を持った高い先発適性からの安定した仕事が売りでしたが、ウーラオスがそれを否定できます。
それが原因か、ドリュウズはS7最終では5位でしたが、9位まで落ちています。
ウーラオスがこのまま上位に居座ればかなり動きづらいことになると思いますが、ジバコに強いドリュウズが意地を見せるか。
気になるところですね。

最後に

さて、環境の分析なるものを初めてしてみましたが、いかがだったでしょうか?
まだ慣れてないですが、好評だったらこのまま定期的にやってみようかと思います。
よかったら記事を宣伝とかしてねw
何もなければそっと消えます

次回は、既存のポケモンにフォーカスを当ててみたいと思います。
それでは。