ステロ+ダイマエース展開[ステロ+ギャラ]

構築の目指すところ

剣盾環境においてダイマックスはかなりの要素を占め、いかにダイマックスを有効に使うかが勝敗に直結していると言っても過言ではない。
そこで、ダイマックスを最大限に活かす構築を模索したところ、起点構築が良いのではないかと考えた。

ステロ+ダイマックスエース

起点構築といえば、従来は積み技を使うことを指していたが、剣盾環境においてはダイマックスを用いた殴りながら積むという意味も持つ。
相手のダイマックスによる超火力も警戒しないといけないため、本構築ではステロ+ダイジェットを中心とした構築を使う。
また、相手の襷や頑丈を破壊する意味で、ステロを撒くことで、起点とする。
相手のダイマックス前にステロダメが入るのも無視できない点である。

3体目の役割

ここまで起点作成役とエース約2体の重要性を語ったが、
エースが暴れたら勝てるのか?となると毎回Yesとは言えない。
無論、2体だけで勝てる試合も大いにあるが・・・。
3体目の役割は残党処理、つまりエースの取りこぼしの排除にある。
となると、対面性能が高いポケモンや、エースが苦手な相手に強いポケモンが必要になる。

ここまでで選出した3体の役割がはっきりした。 図で表すと下記のようになる。
まだ自分の中で結論は出てないが、PT6体のうち役割別の採用個体数も書いてみたので、起点構築を採用する際は是非。

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起点構築のフローチャート

ダイマギャラの刺さり具合

では、実際に採用する個体を選んでいく。
まずは構築の軸となるダイジェットエースから決める。
ダイジェットエースにはいろんなポケモンがいるが、今回はギャラドスに着目したい。
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ギャラドスには威嚇竜舞もあるが、竜舞時の隙を見せたくないので自信過剰で使用する。
ギャラドスが強いと考えている点は環境への刺さり具合である。

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20200803時点での使用数ランキング

これを見ると、上位の使用率を誇るポケモンでステロ込みだとギャラドスを止めることができるポケモンは少数であることがわかる。

起点作成

次に起点作成役を決める。
起点作成役にはステロを覚えることを必須として、下記のような役割を担うことを目的としている。

  • ダイジェットエースが上からダイジェットを叩き込めること(S下降技や麻痺技)
  • エースのダイジェット圏内に押し込めること
  • 自身が起点にならないこと

上記を踏まえると、
ステロを覚える+そこそこのSがある+S下降技を持っている+挑発を持っている ことが条件として挙げられる。
また、ステロ+岩石のような動きが求められるため襷を採用する。
そこで今回はステロを覚える+S92族+岩石封じを覚える+挑発を覚えるワルビアルに採用する。
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テラキオンやジュラルドン、ジャラランガなど他にも候補はいるが、ワルビアルを採用したのは特性威嚇ドラパルトに強いためである。
威嚇は言うまでもないと思うが、特性クリアボディというドラパルトはこちらの展開を阻害する能力が極めて高く、採用率も高い。
最悪でもクリアボディの有無の判別、あわよくば交代によって無償でステロor岩石封じを打つことを狙う。

第2のエース

刺さりが良いと感じているギャラドスだが、もちろん全部に刺さるわけではない。
また、ワルビアルが優秀でも全部の相手にステロ+岩石を打つことはできない。
特にウーラオスには何もできずに落とされるばかりか、エースのギャラもダイサンダーで落とされてしまう。
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そこで、第2のエースを採用する必要がある。
今回はゴリランダーを採用する。
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ゴリランダーは素で火力補助が可能でダイジェットを使え、剣舞もついでに覚える。
というなかなかに優秀なポケモンである。
キョダイコランダでミミッキュの皮を貫けること、ダイマックスしなくても後述する3体目の役割を担えること
も無視できない利点である。

残党処理

ここまで起点作成役とエース約2体を決めた。
次は構築内における、残党処理の役目を考える。 今回は、相手のポリゴン2とスカーフヒトムを起点にできるウルガモス、汎用性の高いポリゴン2を採用する。
ウルガモスは対面性能というと微妙に見えるが、ギャラドスが苦手な相手を起点にできるという点を買っての採用になる。
ダイマはしなくても蝶舞+炎の舞で擬似的にエースの役割も担える。
前述の通り、強力な先制技を持つゴリランダーも対面性能は高いため、この枠を兼任することになる。
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6体目

ここまで、5体のポケモンを選んだ。
役割別に書くと以下の通りである。
※括弧はサブの役割

ここで1枠余ったので、ワルビアルの展開補佐を考える。
先程、ワルビアルはウーラオスに何もできず対策としてゴリランダーを採用したと述べたが、これではゴリランダーの選出を強制されるため十分とは言えない。
なのでウーラオスに後出し可能で、相手の場を荒らす(=擬似的なステロ)役割を持てるやどみがエルフーンを採用する。
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これで選出のオプションとして、ステロが必須ではなくなった。(たまにエルフーンだけで勝つこともある)
全6体のPTが定まったところで、最初に述べたフローチャートに当てはめてみる。

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ステロ+ギャラ展開フローチャート

個体紹介

今回は詳細な個体紹介よりも戦略部分に重きをおいたのでざっくり紹介に留めます。

f:id:rei_zeru:20200803201231p:plain 気合の襷 威嚇
DDラリアット 岩石封じ ステルスロック 挑発
陽気 181(84)-147(76)-101(4)-x-102(92)-158(252)
f:id:rei_zeru:20200803195640p:plain 命の珠 自信過剰
たきのぼり 飛び跳ねる パワーウィップ 地震
陽気 171(4)-177(252)-99-x-120-146(252)
f:id:rei_zeru:20200715190138p:plain グラスシード グラスメイカ
グラススライダー クロバット 10まんばりき 剣の舞
意地っ張り 189(108)-191(228)-110-x-90-127(172)
f:id:rei_zeru:20200803203107p:plain ラムの実 ほのおのからだ
炎の舞 暴風 ギガドレイン 蝶の舞
控えめ 177(132)-x-95(76)-187(116)-126(4)-143(180)
f:id:rei_zeru:20200708184924p:plain しんかのきせき ダウンロード
トライアタック 放電 冷凍ビーム 自己再生
控えめ 191(244)-x-116(44)-165(196)-116(4)-83(20)
f:id:rei_zeru:20200803204122p:plain 食べ残し いたずらごころ
ムーンフォース やどりきのたね 身代わり コットンガード
図太い 161(204)-x-148(236)-97-100(36)-140(28)



努力値調整意図

意図がある(ありそう)なものだけ。

ワルビアル

鉢巻ドラパのアロー耐え
カバの地震3耐え

ゴリランダー(B+1想定)

A特化ゴリランダーの鉢巻ウドハン2耐え(目安)
グラスシード+A2段階上昇キョダイコランダでHB特化ポリ2を確1(目安)

ポリゴン2

鉢巻ゴリラのグラスライダーを回復込で最大乱数×2以外耐え
無振りバンギ抜き

ウルガモスエルフーン

ボックスにいた個体(意図は特になし)

最後に

今回は個体紹介よりもPTでの戦略や採用理由重視にしましたが、いかがでしたか?
反応があればあるほど、嬉しいのでコメント、Twitter(@rei_zeru)、下記のディスコ鯖などでご意見いただけると嬉しいです。
それでは

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ROM専でも構わないので、興味がある方は以下の記事からどうぞー

reizeru.hatenablog.com