ステロ展開における始動役の考察

はじめに

今回は以前に投稿したステロ展開の「始動役」部分にフォーカスした記事になります。
ステロ展開の全体像を理解してからのほうがわかりやすいので、まだの方はそちらからご覧ください。

reizeru.hatenablog.com

始動役に必要な項目

さて、まずはステロ役に必要な項目を見ていきましょう。
前提として、ダイジェットエースを置くこととしていますので、積み技を使うものとは異なる点にご注意ください。
例)壁展開は今回は考慮しない。

  1. 後続がダイジェット展開をできる状態にすること(≒S下降技)
  2. 後続の火力補助ができること(≒ステロ)
  3. 自身が起点にならないこと(≒挑発など)

1個目はわかりやすいですね。
後続がダイジェットをできないと構築そのものがスタートしないので。
なので、後続よりもSが遅い状態にすること+ダイジェットで1発で倒せるようになることが目指すところです。
今回は目の前のポケモンを削りつつ、ダイジェットによるS上昇を相殺できるS下降技となりました。

2個目は襷を潰すというのもありますが、おそらく出てくるであろう相手方のダイマックスポケモンへのダメージ量を補助したいというものになります。
ダイマックス前にダメージを入れれるということはダイマックス状態から見ると実数値では倍のダメージになるので馬鹿になりません。

3個目は1個目と近いですが、始動役が起点にされていては意味がありません。
なので、様々な方法で回避する必要があります。
今回は「Sが高いポケモンの挑発」を採用します。
ここは他の方法でもいいとは思いますが、積み技を1回でも許してしまうとダイマックスから負け筋になるので可能な限り避けたいです。

というわけで、今回はS下降技とステロと挑発を覚えることを条件としました。
候補はこちらの12体(2020年8月鎧環境時点)。
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素早さにおける足切り

先程、相手のダイジェットをS下降技で相殺するという話をしましたが、それには起点役にもSが求められるということになります。
ダイジェット→S下降技→ダイジェットで倒されては意味がないので。
どこに足切りラインを置くかは人それぞれですが、大まかな目安は下記をご覧ください。
-----ドラパルトライン-----
-----エースバーンライン-----

ルガルガン
テラキオン
-----リザードンライン-----
ワルビアル
ジャラランガ
-----トゲキッスライン-----
エアームド
バンギラス
キリキザン
クチート
ウソッキー
ハガネール
ガメノデス
ダイオウドウ

僕は環境上位のトゲキッスを目安に定めています。
それ未満はよっぽどの理由がないと非採用としてました。
ちなみに、そのよっぽどの理由がありそうなのが下記になります。
バンギラス:一致岩石封じを打てて特性によりDをあげつつ相手の襷を潰せる
エアームド:そこそこのS(70族)がありつつ、特性により襷を持たなくても1発耐える

これで考察をする候補が定まりました。
ルガルガンテラキオンワルビアルジャラランガエアームドバンギラス
です。
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ルガルガンテラキオン

今回の条件の中では最速帯で一致岩石を打てる上に、ルガルガンは先制技のアクセルロック、テラキオンは高いAからのインファなどを覚えます。 ルガルガンだと襷カウンターという手も使えますね。
ただし、どちらもドラパルトに弱く、1T目では判別不能であるクリアボディからの高いSでリスク込みで岩石封じを打つか、ステルスロックだけ撒くかの2択になります。
なお、鉢巻ドラゴンアローでどちらも沈みます。
悪いことばかり書きましたが、一致岩石封じは魅力的でプラスαも兼ね備えているので後続のダイマエース次第では全然採用できるラインだと思います。

ワルビアル

まぁ前回の記事見たらこいつを採用したのがわかってしまうわけですが・・・(笑)
良い点はロトムをも抜けるS92族であり、特性の威嚇です。
物理が多い今の環境だと威嚇でAを下げることができるのでエースバーン相手でも後続がダメージ量を抑え、動きやすくなります。 また、特性威嚇はドラパルトの特性を判定でき、一致悪技を打ってドラパルトを落とすという選択肢も取れます。
悪タイプですが威嚇によって無振りでも陽気ミミッキュの珠じゃれ影を耐えます。
逆に悪い点だと、素早さとタイプが上げられるでしょう。
特に特性威嚇が意味をなさない確定急所+3連打の水技をもつウーラオスは天敵です。
ルガルガンテラキオンだと最低限ステロは打てますがSで負けているワルビアルだと本当に何もできずに落ちます。
今回はここには目をつぶりましたが、致命傷となる方は別のポケモンを模索するのが良いかと思います。

ジャラランガ

数値は文句なしの600族で候補の中どころかランクマでも最上位ランクの種族値を持っています。
特性も防塵で霰砂ともに意に返さないですが、いかんせんタイプが悪すぎました。
ミミッキュのじゃれは4倍で岩石がステロしかできず、ドラパのアローに至っては持ち物なしでも沈みます。
ただし、数値は本当に優秀なのである意味一番可能性を秘めているかもしれません。

エアームド

ここからはS80族未満となります。 エアームドは特性頑丈で襷枠を温存できるという強みがあります。
ここは意外と馬鹿にならず、前回の記事における3体目の対面強い枠に襷持ちを使えるのは大きな利点になります。
また、挑発に加え吹き飛ばしも覚えるため起点になりづらいです。
とはいえDが低いため、トゲキッスのダイジェ2連打を耐えれずSが1段階上昇したダイマトゲキッスを残すのが難点となります。

バンギラス

ジャラランガと同じく600族で特性により擬似的に600族以上の数値を誇ります。
また、岩石も一致で使えるので、Sラインさえ無視できるのであれば一番良い選択肢に思えます。
今回は対カバルドン性能を考慮して非採用としましたが、有力な選択肢になるかと思います。

その他の選択肢

今回はS下降技という条件で考察しましたが、電磁波を使うなどの方法もあります。
たとえば、HBに振り切ったコバルオンなどを使っている構築もあります。
neethouse.com 他には昔ながらのカバルドンによるステロ+あくびを使うという選択肢もありますね。

最後に

今回はいかがでしたでしょうか?
ステロからの展開において始動役は選出率が一番高くなるため、全抜きエースよりも重要な役目だと思っています。
どんな役割をもたせるのかはエースによって変わりますが、いろいろなものを試してもらえればと思います。

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ROM専でも構わないので、興味がある方は以下の記事からどうぞー

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